「がん」と言われたら

診断の結果を上手に受け止めるには

頭が真っ白になったショックで涙が出た告知を受けたあとどうやってうちに帰ってきたのか思い出せない

など動揺するのは当然、誰にでも起きることなのです。

つらい気持ちを話してみましょう。
「とにかく辛い」「がんになって悔しい」「何で私ががんに」といった気持ちをためこまないように、身近な人に話をしましょう。
それが難しい時は、支援センターのスタッフに聞いてもらいましょう。直接会って話すこともできます。

不安や落ち込みを少しでも和らげるために時間の経過が必要です。
とても不安が強いときは無理に病気と向き合おうとする必要はありません。

がんになってしまったことは変えられません。それなら、人生を見直すチャンスと捉えると楽です。

1 「がん」と診断されたらまず行うこと

    • まず自分のことを知ること
    • 自分にとって必要な情報を集めてみましょう
    • がんについて聞いてみましょう
    • 一人で抱え込まないよう仲間を見つけましょう

2 自分のことを知るために考えたり情報を集めましょう

がんと言われたときの心の変化を見つめる
… 認めたくない自分、自責の念、不安
自分が抱えているつらい・不安な気持ちの整理
… 信頼できる人に話す、悩みをわかち合える仲間と触れ合う
自分の病気について理解する
… 主治医に聞く、必要な情報を集める
人生をどの様に過ごしたいか考える
… 家族との関係、生活をどうするか

3 担当医から聞きましょう

がんは種類や病期(進行度)により、千差万別です。

  • なんというがんですか?
  • がんとわかった検査の結果を教えてください。
  • どこにがんがあって、どの程度のがんなのですか?
  • 受けられる治療はどのようなものがありますか?
  • どのような治療を勧めますか、その治療を勧める理由はなんですか?
  • メリットとデメリットはありますか?
  • 他の治療方法はありますか?
  • 普段の生活や食事で気をつけることはありますか?

4 相談することで自分の気持ちを整理しましょう

    • セカンドオピニオン
    • 相談支援センター・相談窓口
    • 家族
    • インフォームドコンセント
    • 友人・知人・患者仲間

5 がんとどう向き合うか考えましょう

    • 治療法はどうするか
    • どの様に療養するか
    • 治療をどこで、いつから始めるか
    • 社会復帰はどうするか

6 自分にとって必要な情報を集めましょう

  • 情報は力、あなたの療養を左右します
  • あなたにとって、今必要な情報は何か、考えてみましょう
  • あなたの情報を一番持っているのは主治医です
  • 別の医師の意見を聞く「セカンドオピニオン」を活用しましょう
  • 医師以外の医療スタッフにも相談しましょう
  • 相談支援センターや相談窓口を利用しましょう
  • インターネットを活用しましょう
  • 手に入れた情報が本当に正しいかどうか考えてみましょう
  • 健康食品や補完代替療法は利用する前によく考えましょう
  • 得られた情報をもとに行動する前に、周囲の意見を聞きましょう

相談員からのメッセージ がんの療養生活は、長くかかることもあります。治療中の生活をささえるために、医療・療養・介護・経済などの諸問題を解決する必要に迫られることがあります。

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